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積極果敢と言うか、命知らずな幹部だ。到底『制服組』の仕組んだ事柄とは思えない。
「私の班になっただけで、君達をクビにさせる訳にはいかないでしょう?」
「ふん、僕達はそんなに頼りないか?」
何の前触れもなく聞こえた無愛想な声。
「せ、誠二?!」
「朱実さん! 香さんも?!」
後ろにいたのは仏頂面の誠二、怒ったように一枝を睨む朱実に、申し訳なさそうにその後ろから顔を出す香。
「す、すいません……ちょっと眠れなくて、屋上に来てみたら御二人が何か話してて……わ、私達にも関係ありそうだったので、栗山さんと原さんをお呼びして」
「どういう事なのか説明してよ、一枝さん!」
一枝に詰め寄る朱実。
「ミスをするという前提で話をしているのが、気にくわないな」
誠二は目線だけ動かし、もう一度鼻を鳴らす。
「そ、その……た、確かに大統領の警護は、とても難しいですけど……でも、私達は、大統領の直接的なボディガードという訳じゃないんですよね? 云わば道を整理する警備員みたいなもので……なら、ミスは、そうしないと思うんですけど……それに、まさか、そんな時に限ってテロリストが」
「……私達は『インヴィテイション』なんだよ、香さん?」
冷たい口調に、香が口を噤む。
「最近のテロリストは、共鳴体を使う事が多々ある。講義でも習ったでしょう? 大統領を襲うテロリストが共鳴体を―当然、強化したやつだろうけど―用いれば、その場に居合わせた『インヴィテイション』は全てかりだされるよ。それに猫の手も借りたいってさっき言ったよね? その理由が、テロリストが動きそうな情報があるから警備を強化したい、ってのはわかっているよね?」
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