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朱実は実家に帰っていた。たくさんの弟、妹がいるこの家に。
久方ぶりの休日に戻ってきたという事で、彼等はしきりに朱実と遊びたがっていたが、気を利かせてくれた寮長さんや保父さん保母さんが朱実を個室で休ませてくれたのだ。
だから、余計に考え込んでしまう。
死んだら、どうすんだ?
覚悟は、出来ているのか?
勇樹の言葉は朱実が想像していたよりもずっと鋭く、深く彼女の心に突き刺さっていた。
「危険だ、って事くらい、確かにわかっていたはずなのに……」
それでもどこかに、自分は大丈夫という気楽な心構えがあったのではないだろうか?
自分は、安易にこの職業を選んでしまったのではないか?
カーペットが敷き詰められている床に寝転がり、天井を見上げる。
いくら見続けても、朱実が欲しい答はそこには無い。
「あ〜、もう……考えても出るような答えが出るような問題じゃないのに」
憂鬱そうに溜息を吐き出し、何とは無しに朱実は窓を開けた。
彼女が見たのは、所狭しとグラウンドを走り回っている子ども達の姿だ。太陽が彼等を照らす中、彼等は汗を掻きながらも本当に嬉しそうに笑顔を輝かせている。
「…………」
子どもはやはり元気が一番だ。遊ぶ事が、笑う事が彼等の仕事なのだ。
「……うん、そうだよね」
「あ、姉ちゃん! どうしたん?」
自分達を見ていることに気付いた子どもの一人が大声で叫び、全速力でこちらに駆けてくる。それに伴って外に出ていた子ども是認が朱実目掛けて飛んでくる。
「姉ちゃん、何か嫌なことでもあったのか?」
「お姉ちゃん、暗い顔しているよ?」
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